鈴木です。

イギリスのEU離脱が世間を騒がせております。

詳しくは知りませんが、世界恐慌が起こるんじゃないかという人もいるようです。

手元にない見えないお金を使ったマネーゲームはとても怖い・・・

 

さて気を改めて、今回は血行という壮大なテーマについてのお話です。

妊娠には避けては通れない必要不可欠な条件であるはずです。

 

「血行促進」と言う言葉、よく使われますね。

運動でも、お風呂でも、食事でも。

 

血行とは、辞典では「血液が体内を循環すること。血のめぐり。」と書かれています。

 

そうなんですけど・・・

もう少し、詳しく・・・

 

血液の循環には、メインとして「心臓」、「血管」、「血液」、「自律神経系」、「全身の筋肉」、「骨盤』、その他として運動神経、知覚神経などの体性神経系、リンパ液、リンパ管など全身のすべてが深く絡み合って血行を作っているのです。

 

心臓に関しては、弁膜症や心筋症、狭心症など心疾患がなければ、そこまで影響はないかもしれません。

心臓

 

 

 

 

 

血管ですが、「動脈」と「静脈」がありまして、動脈は酸素を多く含み、比較的赤い血液で、血圧だってとても強い。

静脈は二酸化炭素を多く含み、比較的赤黒い血液で、心臓に帰ってくる、血圧なんてとっても低い。

この血管が折れ曲がったり、細くなったりするれば、流れが悪くなるのは当たり前です。

動脈は血圧が高いので簡単に流れを“シャットアウト“することはできません。が、静脈は血圧が低いので簡単にシャットアウトできます。

 

心臓血管

 

 

 

 

 

ポンプがしっかり働き、血液が血管を正しく流れているかが重要です。

 

続いて、血液についてです。

血液はテーマが大きすぎて説明するのが大変です!

体重の約60%は水分からなります。

60%のうち、細胞内液(細胞の中の水)40%、細胞外液(血液、組織液)20%からなります。

細胞外液である血液は、55%血漿(水分、電解質、糖、脂質、蛋白質など)、45%有形成分(赤血球、白血球、血小板)からなります。

赤血球

血液はいろいろなものの集合体だということがお分かりいただけたでしょうか?

水分に多くのものが溶けているようなイメージができることと思います。

まず水分が少ないと濃くなる、水分量が変わらず物質が増えたら濃くなります。

たとえば血糖。

食事によって血糖値は瞬時にあがります。つまり血液中に糖が入った合図です。

食べてないときと比べ、あきらかに血液は濃くなっていますね。

これでは血液がドロドロしてしまいます。

 

ドロドロな血液を流そうとすると、心臓はもちろん、血管にだって負担が増えるのは明白です。

なので質の良い血液でなくてはいけません。

 

続いて自律神経系。

自律神経は私たちのカラダの90%以上を支配しているとか・・・

自律神経は自分たちで意識できないことをコントロールする神経です。

たとえば心臓や血管。

心臓と血管には筋肉がありますが、腕の筋肉と違い、自分の意思で動かすことができません。

この自律神経には交感神経と副交感神経があって、興奮と沈静の作用を持ちます。

心臓と血管の筋肉は交感神経で収縮、副交感神経で弛緩します。

もし興奮状態が続くと、交感神経が活発になり、血管は収縮し、血圧は上昇し、しだいに血行は悪くなります。

この交感神経、背骨から出てくるのですが、もし、背中がバキバキにこっていると過剰興奮する可能性があります。

だからリラックスすることは重要であり、さらに背中のこりは良くないのです。

 

さらに続き、全身の筋肉。

筋肉動脈は心臓の支配を受けますが、静脈は心臓の支配は及びません。

静脈は血液を心臓まで戻さなくてはなりません。

しかし、心臓のポンプは及ばず、さらに心臓はずいぶん高いところにあり、重たい水分を持ち上がるのがどんなに大変か・・・。

そこで、心臓の代わりをしてくれる筋肉が重要です。

特に「ふくらはぎ」、「横隔膜」がしっかり使えるかがポイントです。

ふくらはぎは大またで歩けば使えるし、横隔膜は深呼吸で使えます。

この2つの大きな筋肉を使うことで心臓へ戻る静脈の流れを助けてあげることができます(ほかにもたくさんの筋肉をつかいましょう)。

ただし、筋疲労を起こすと筋細胞が腫れて血行不良の原因になりますので注意しましょう。

 

最後に骨、とくに妊娠と深いかかわりのある骨盤。

卵巣も子宮も骨盤という骨に囲まれている。

つまり逃げ場がないということです。

たとえば便秘があると腸によって卵巣や子宮は骨に挟まれ圧迫される。

すると卵巣や子宮はもちろん、静脈だってストレスを感じます。

骨盤の中を“ゆらゆら”とノンストレスで動ける環境こそ重要ですね。

子宮

 

 

 

 

 

このように心臓、血管、血液、自律神経、全身の筋肉、骨盤などすべてが順調でなければ、卵巣や子宮への血流確保は難しいのですね。

 

ここで私が何をいいたいかというと、

どんなに血液の質が良くても、流れなくちゃ意味がない。

どんなに血流が良くても、血液の質が悪くては意味がない。

 

血液の質が良くて、血液の流れが良いことが肝腎であるということです。

 

むくみや肩こり、腰痛、おなかが硬いなど滞りがある場合、血流が悪い可能性があります。

 

それでは妊娠と言う目的を達成することは大変かも知れません。

 

妊娠を考えている皆さん

血流を良くするには鍼灸ですよ。

妊娠したいなら鍼灸を併用したほうが効率アップ間違いなしです!