鈴木です

今日もよい天気ですね

銀座は人であふれています

今日は天気も良いので、空き時間を使って大掃除です

すると懐かしいものが色々でてきました

開業当時の賃貸契約書や法人登記簿などなど

あ~あれから10年、あっというまだったな~

それと施術の道具でも懐かしいものが・・・・・・・・

「附子灸」

鍼灸師の方はきっとご存知ですよね?

かなり有名な間接灸です

附子と塩を混ぜ合わせ、それの上にお灸をします

至ってシンプルですが、このお灸はすごいんです

ここで漢方ネタ

附子とは、植物のトリカブトからとった毒のことです

この附子は、小学校5年生ぐらいの教科書に狂言としてありました

その内容は

水飴を「附子」だと偽り、隠して舐めて楽しんでいた主人が出かけたとき、家来達が、水飴を全部舐めてしまい、その弁解に、大切にしていた茶碗を割り、掛け軸を破り、

「大切な物を壊したので、死のうとして、猛毒の附子を舐めました。」

「一口舐めても死ねず、二口舐めてもまだ死ねず、三口、四口、五口と・・・」

「とうとう全部、舐めてしまいましたが、死ねません。」

という内容でした

この狂言は子どもながらに印象に残っていて、附子をみると思い出します

それはさておき、附子は毒です

しかし、炮附子という加工してある状態のものを使います

毒とは強い熱を生み出します

そこで、お灸との組み合わせによって熱量は増し、温まりやすくなります

「神農本草経」でも下品に分類され、毒として扱われていますが、「毒をもって毒を制する」という言葉があるように上手に使うとすごい効果的です

薬効は、新陳代謝を上げる、利尿作用、痛みどめなどです