鈴木です。

きのうは都心でも雪が降っていましたね。

気候の安定しないこの時期は風邪を引くなど体調を崩しますのでご慈愛ください!

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さて今日のお話は卵子の質を上げるためにたまごを食べようというお話。

いくら卵子もたまごだからって、たまごを食べるとなんてそんな馬鹿な話あるか!

といわれそうですが、そういった都市伝説があるんです。

 

たまごを食べすぎたらコレステロールが増えて、太っちゃう!

という声もいただきそうですね。

太る

 

 

 

 

 

たまごについて、コレステロールについてまだまだ間違った情報が多いのかもしれませんね。

 

まずたまごは何からできているのでしょうか?

100gあたり

水分76.1g、たんぱく質12.3g、脂肪10.3g、炭水化物0.3gがほとんど。

それ以外にナトリウム、カリウム、リン、レチノール、葉酸などがちょっと入っています。

 

水分が多いのは生き物として当たり前ですが、やはり注視しなくてはならないのは、たんぱく質と脂肪が多いこと、そして炭水化物がとっても少ないことです。

 

いわゆる高カロリー、高脂肪、高たんぱく食といわれるものですね。

 

どこかのブログでも書きましたが、私たちのカラダの構成成分は

水分60%、たんぱく質20%、脂肪15%ぐらいですからたまごと私たち人間のカラダは実に似ているのですね。

 

たんぱく質はアミノ酸の集合体ですね。なかでも必須アミノ酸は体内で合成できず、食事からのみ摂取するものもあります。

たんぱく質は、私たちの筋肉、髪の毛や皮膚、骨の一部などを作っています。

人間として水分に次いで多い成分ですので、重要度は計り知れません。

食品たんぱく質の栄養価を科学的に示す方法として「アミノ酸スコア」という指標があります。

人間のからだにとって理想とされる必須アミノ酸の量に対して、その食品に含まれている必須アミノ酸の割合を算出します。

すべての必須アミノ酸が必要とされる量を満たしている場合に、アミノ酸スコアは100になります。

つまり、アミノ酸スコアが100に近いほど、良質のたんぱく質であり、言うまでもなくたまごアミノ酸スコアが100だそうです。

ちなみに白米65、大豆86です。牛肉、豚肉、鶏肉など肉類はすべて100となっています。

やっぱり人間は肉を食べなくてはならないのですね!

 

たまごに含まれている脂肪は中性脂肪>一価不飽和脂肪酸>飽和脂肪酸>多価不飽和脂肪酸>コレステロールの順となっています。

しかも絶妙なバランスで含まれているスーパーフードです。

以下、脂肪について説明しましょう!

脂肪の大部分は中性脂肪で、膵臓からの消化液によって、脂肪酸とグリセロールになります。脂肪酸には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸に分けられ、不飽和脂肪酸はさらに一価と多価不飽和脂肪酸に分類されます。

脂肪酸にも必須脂肪酸があり、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸という食事からしか摂取することができないものもあります。

 

飽和脂肪酸は非常に安定した脂肪酸で加熱に強く、酸化しにくいといった性質があります。

代表的な脂肪酸はラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸です。

飽和脂肪酸の摂取は血液中の脂肪濃度を上げず、また体内に中性脂肪として蓄積されませんが、摂りすぎは動脈硬化の原因となり、摂らな過ぎは血管がもろくなります。

 

一価不飽和脂肪酸も比較的安定し、オレイン酸が有名です。牛肉や豚肉、ヒマワリ油、ベニバナ油、オリーブ油、ナタネ油に多く含まれます。

酸化しにくいので過酸化脂質を作りにくく、また心臓病やがんの発生率を下げます

 

多価不飽和脂肪酸は魚に含まれるDHAやEPAが有名で、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸が有名です。

細かいことを言うとオメガ3系とオメガ6系に分けられ、オメガ6系は酸化しやすく、ガンと深い関係のある過酸化脂質を作ります

もちろんコレステロールを減らしたり、血糖値を下げたり、血圧調整、免疫力アップもしてくれます。

オメガ3系はがん細胞増殖抑制、降圧作用、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を減らすなどの働きがあります。

 

脂肪から連想するものにコレステロールがあります。

実際は、コレステロールは脂質ではなく、動物性たんぱくの中にあるステロールやアルコールの一種です。

コレステロールは誤解の多い物質ですね!

・コレステロールは性ホルモンの材料

・60兆個の細胞の細胞膜の構成成分

・胆汁酸の材料として、脂肪分や脂溶性ビタミンの消化・吸収を促進

・ビタミンDとなりカルシウムの吸収を促進

という働きがあるんです。

不妊に関して言えば、コレステロールの少ない人は女性ホルモンが作りにくいということです。

 

トータルすると、たまごの脂肪はめちゃくちゃ良い!と言うことですね。

ただし、酸化してしまうと良くないので、できるだけ生が良いでしょう!

しかも黄身と白身を生の状態で混ぜ合わせないでください。

混ぜた時点で白身の「アビジン」と黄身の「ビオチン」が結合して吸収されにくくなってしまうからです。

ビオチンはビタミンB7とも言われ、血流を改善し、コラーゲン生成促進などの効果があります。

続いて、たまごの炭水化物量を見てもらえればわかりますが、他の成分に比べるととっても少ない。

きっとたまごにとってもそんなに重要な成分ではないのでしょうね。

炭水化物にはたんぱく質や脂質のように「必須炭水化物」、「必須糖質」などと言うものはありません。

そもそもなぜ三大栄養素に入っているのかすら疑問ですが・・・。

 

たまご固有の成分もありますが、やはり人のカラダと同じような成分からなるということが重要そうです。

しっかり摂って、良質なたんぱく質と脂肪を取り込みましょう。

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