鈴木です!
お盆も終わり、季節は次第に秋?
今年もきっととてつもない残暑がやってくるのではとハラハラしています。
さらに異常気象なのか台風が・・・。
さて今日のテーマは胃腸のお話。
胃腸は、いわずと知れた消化器系の一部で、飲食物を消化吸収する場所ですね!
消化吸収するということは、消化液を出し、細かくし、体内に取り込みます。
昔、解剖学を習った先生から「消化器系は体内ではなく、体外だ」と教わりました。
食べ物や水など外来から入ってくるものが直接触れるからだそうです。
外から入ってくるものはいろいろなもので汚染されていますから、消化器系はとってもリスキーなところです。
外から入ってくる代表的な汚染物質といえば、「農薬」、「放射能」、「水銀などの重金属」、「ダイオキシンなどの環境ホルモン」、「大腸菌などのバイキン」でしょうか?
少なからず、すべてのものに付いているわけですから、できる限り排除しないといけませんし、排除できないものは排泄する力を養わなくてはなりません。
ということで、もう少し掘り下げて胃と腸について考えてみます。
一般的な知識として胃粘膜からは粘液、胃酸(ペプシノゲン、リパーゼなどの消化酵素)が分泌されます。
粘液は胃自身を保護し、胃液のペプシノゲンはたんぱく質を分解し、リパーゼは脂肪を分解します。食事の中のたんぱく質、脂肪は分解され、小さくなって次の十二指腸へと送られていきます。
ここで注目は、胃液には糖質を分解する消化酵素がないってことですね。
たんぱく質と脂肪だけ分解できます。
ここでは出てきませんが、唾液のなかにアミラーゼという糖質分解酵素がありますのでしっかり噛んで出さないといけません!うっかり飲み込んでしまうとアミラーゼが出ず、糖質を分解することのできない胃に負担がとってもかかります。おかゆとかダメですね!
続いて十二指腸には小さな穴(ファーター乳頭)があって、そこに膵液と胆汁が流れてきます。
膵液には糖質分解酵素のアミラーゼ、タンパク質分解酵素のトリプシノーゲンなど、脂肪分解酵素のリパーゼを含みます。
胆汁は脂肪の分解と吸収を促す働きがあります。
消化として重要な酵素をたくさん出します。またマグネシウム、カルシウム、鉄などを吸収します。
続いて小腸は空腸と回腸に分けられ、腸液が分泌されます。
腸液にはマルターゼ、サッカラーゼ、ラクターゼなどの糖質分解酵素、たんぱく質分解酵素のエレプシンが働き、さらに細かく分解して、ビタミン、糖、アミノ酸、脂肪などを吸収します。
最後に大腸の働きは水分を吸収してしっかりとしたウンチを作ること、そして腸内細菌による食物繊維の発酵、及び一部の栄養素の吸収を行います。
下の絵に消化液と吸収される物質についてあげました。

消化液、食事、酵素
大腸という組織は、消化液がないのですね。
その分、腸内細菌が1000兆個もいて、外から入ってくるバイキンが増えないようにし、さらにカラダに必要なビタミンを作ってくれます。
最近では『第二の脳』といわれるぐらい注目を浴びています。
どんなにおいしい食事も、栄養満点な食事も、消化吸収が行われなければ全く無駄と言うことですね!
妊娠したい!
そのためにとっているサプリや栄養がしっかり吸収されるには胃腸がしっかり活動していなければ意味がないということです。
東洋医学でも、胃腸をとても重要視しています。
東洋医学では、内臓を臓腑と呼び、『五臓六腑に染み渡る』というフレーズは有名ですね。
胃腸はその六腑に含まれます。
東洋医学では生命力を“胃の気”と表現することがあります。
「胃の気の有無は生死を決定する」、「胃の気があれば重い病でも好転する可能性がある」などの言葉もあるぐらい重要視します。
なので東洋医学治療にはいくつか種類がありますが、まずは食事から!と考え、病気に負けない体力、精神力をつけてから、鍼灸や漢方の治療に当たります。
『薬石次之』という言葉がありまして、『カラダにとって薬と鍼は二の次だよ!』といっています。
どんなに優れた医術であっても、患者の体力がなければ意味がないと考えているんですね。
食事のことを“後天の精”といい、生命活動を続けるための栄養を指します。
この食事が五臓六腑に消化吸収され、気、血、水が作られ、全身を栄養します。
すべての食事は胃腸を通過するため、大切に扱われているのでしょう。
“生命力”の材料であるため、生殖能力にも大きく影響するのは当然でしょう。
東洋医学では『腎』が生殖能力をつかさどります。
腎には“先天の精”という生まれ持った生命力を持ち、さらに腎気というエネルギーが生殖能力(天癸)を発揮し、人は子孫繁栄をできると考えています。
生殖力は、生まれ持った生命力(先天の精)と食事などから得たエネルギー(後天の精)の両者で成り立つことがわかります。
先天の精も後天の精もお互いを補填しあいながら、生きていく必要があります。
先天の精はどんどん少なくなりますが、後天の精は取り込もうと思えば取り込めます。
食事が原料となって後天の精を作るので、先天の精を補うことができます。
つまり若々しさを保ちたければ、素晴らしい食事、必要な栄養を摂取することが肝腎といえます。
妊娠したい、元気でいたいと考えるなら、まず胃腸が元気で、そしてよい食事が取れていることが始まりであるといえます。
西洋も東洋も全く同じ見解でした。
私たちのカラダは食事によってできているといっても過言ではありません。
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そこで私たちの登場です。
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