鈴木です
さて、今日のテーマ「刺絡」です
刺絡とは、体の一部分から特殊な鍼を用いて出血を起こさせるというもので、かなり効果的な方法です
では中医学ではどう考えるのでしょうか?
「虚するときはこれを実し、満するときはこれを泄し、鬱陳するときはこれを除き、邪勝つときはこれを虚しくせよ」
この考えは、足りないものは補い、多すぎるときは排泄させ、古くて滞っているときは取り除き、邪気が多い場合は弱らせるといった感じです
指先や皮膚から数滴出血させることで、体に停滞したものを取り除く方法でかなり効果的な方法といえます
しかし、実は「刺絡」については賛否両論あり、いつもあーだこーだともめる
まず、出血させるという行為は外科的処置であり、医師以外は行ってはいけないという意見
続いて、刺絡は鍼灸の一手技であり、外科的処置ではないという意見です
昔は刺絡をして裁判で敗訴したこともあるそうですが、小泉さんが首相のとき、刺絡は鍼灸の一手技であるということを言ったそうです
日本という国は資格をたくさん作り、その業務をどんどん細分化させてきた
すると、あれはうちの仕事だ、こっちは私の仕事だということになる
あげくの果てには、これは私の範疇ではない
などという
東洋医学においても、本来は鍼もできて漢方薬も出せる必要があるのだが、針は鍼灸師、漢方は薬剤師となっている
また、推拿(マッサージ)や気功、薬膳などに関しては資格制度がなく、だれでも出来てしまう
どれが欠けても東洋医学ではないと思うのだが・・・
話がそれましたが、結果的に私は刺絡は必要がある人には積極的に行う必要があると思います
知識や体の状態をしっかり見極められれば何ら問題ないと思っているからです
さて、今日も張り切っていきましょう
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