鈴木です。
6月は入梅とはいえ、そこまで雨がありませんね!
7月はたくさん降ってくれることを祈りつつ・・・
さて今日のテーマは「冷え」。
ここ最近は、冷えをテーマとした話がたくさんありますね。
そこで「冷え」について冷静に考えていきましょう。
まず、「冷え」とはいったいなんですか?
え~冷えとは、手足が寒くて・・・。
手足が冷えていると内臓が冷えるって言うじゃないですか・・・
だから生もの、冷たいものは食べないように、いつも温かい食べ物や靴下やレッグウォーマー、毛糸のパンツ、腹巻、ヒートテックなどを身に付け、冷えないようにしています。
ちょっと待った!
私たちはそもそも恒温動物(死語?)なので、体温を一定に保つことができる生物です。
冷房や果物、生ものを少し食べたからといって冷えてしまうのですか?
それとも、とても寒いところで生活しているんですか?
もし26℃程度の冷房の部屋にいて、体中が冷えてしまうというならば、体温を上げようとする機能が低下しているというレベルではなく、間違いなく命に関わる問題でしょう。
きっと冬の外気(5℃程度)に触れたら、冬眠するしかないでしょう!
正直その程度で冷えてしまっては、妊娠どころではありません。
もちろん、遺伝的に、体質的に代謝が悪いとか、病気を持っている、薬の長期服用などが原因で自律神経系に問題を起こしている場合は体温調節が難しい場合はあるでしょう。
さらに我々のジャンルである東洋医学には、食事の重要性が詳しく書かれています。
その中で過食というテーマがあり、「過食生冷」という言葉があります。
生ものや冷たいものを食べすぎると体を温める働き(脾陽)を傷つけ、おなかが冷える。
さらに代謝をコントロールする働き(脾気)が悪くなり、下痢などを起こす。
過食とあるので、本当に食べ過ぎている人、もしくは体質的に少量でも過食と同じようになる人がいますね。
話を戻して、やはり特別な状況でないと、そう冷えるわけではなさそうですね。
もし「私は冷えている」というのであれば、体温計で測ってください。
外気や汗などの問題もありますのでわきの下ではなく、できる限り、核心温(中の温度)を口の中、さらにおしりの中の体温を測りましょう。
それで36℃を下回っていれば、きっと冷えているのでしょう。
再度、「本当にあなたは冷えていますか?」と尋ねたい。
私たちのところにも、「私、冷えている」という女性が多くいらっしゃいます。
そこで実際、足を触るのですが冷たくない!
ということが少なくありません。
それでも「私は冷えている」といいます。
これはいったい・・・
人の感覚って、案外いい加減なものです。
寒い冬に、湯船に入ったとき、一瞬熱いか、冷たいかわからないことってありますよね。
誰かが寒いね!というとなんだかそんな気分になることもありますね。
電車の中に暑がっている人と普通の人、寒がっている人が混在することもありますね。
温度を感じるということは、とてもあいまいな感覚なんですね!
それに冷えているからといって、カバーをして温めようとするのもいかがなものでしょうか?
私たちは恒温動物。
ましてや東京に住んでいるのであれば、外気温だってそこまで寒くない。
家だって大昔のように隙間風ビュービュー吹いていないですよね?
着る洋服だってありますよね?
さすがに葉っぱはないでしょう。
そしてもっと重要なのは食べ物がたくさんあることです。
食べられないでひもじい思いはしていないでしょう。
昔は貧しく、食べることが大変でした。
なので現代において考えられる一般的な冷えの原因は「運動不足」による筋力の低下ですね。
昔の人に比べれば圧倒的に運動量が減っているのは否めません。
筋力低下が原因で冷えているとすると、冷たいものや果物の摂取を控えても冷えますね。
筋力低下の人は、お風呂に長い時間入る、靴下をはくなどの行為はその場しのぎで何の解決にもなっていないというのはお分かりいただけるだろうか?
筋力低下なのだから、筋力を付けずには解決できないということです。
そもそも体温という熱は、細胞の活動によって作られるもので、絶対に外から当てるものではない。
なので、ストーブ、カイロ、お風呂、靴下などは本来の冷えたい策にはなっていない。
まさにテスト前の一夜漬けみたいなものです。
私たちの生活は、昔に比べ贅沢で、便利ではありますが、その分失ったものも少なくありません。
「動物」である私たち人間はもう少し活動的になったほうが良いのだと思います。
このようなことを言う私自身も、5年間は毎日自宅から職場まで約5kmを必ず歩いていますし、家でのストレッチも欠かしません。
また長風呂はしない、厚着をしないなど見せ掛けの体温アップはせず、真の生命力アップを心がけています。
妊娠を望む、望まない関係ないかもしれませんが、ある程度はカラダに“渇”を入れ、生命力を呼び起こすような生活を送ってこそ、新しい命を育むことができるのではないでしょうか。
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