鈴木です。

妊娠をしたいならおなかを温めよ!というお話です。

人のカラダは37度付近で体温が維持されていますね。

これは恒温動物特有の恒常性の維持=ホメオスタシスによる働きです。

天気や季節、食事の影響でいちいち体内環境が変化していたら大変ですから!!!

ところが、最近「冷え」というフレーズを良く聞きます。

東洋医学では「冷えは万病の元」といいますが、その「冷え」についてお話していきます。

東洋医学は、「気の医学」。

じつはここから始めなくてはなりません。

気とは物質であり、エネルギーのようなものと考えていただければと思います。

私たちが生まれてくる前は、1個の卵子と1個の精子でした。

両親の一部ですね(卵子と精子の前は両親の両親の中にありました)。

これが受精卵となって、肉となり、骨となり、内蔵となり、脳となり、人となり・・・誕生したのです。

卵子と精子は動き、分裂し、成長する力を持っています。

この力を「先天の精気」といいます。

次第に母体からエネルギー供給が始まります。

それを「後天の精気」といいます。

この精気がお互いに補完しあい、胎児に栄養を注ぎながら誕生します。

先天の精気(生まれ持った力)は誕生後から少しずつではありますが、減少し、最終的には「死」に向かっていきます。

生物学の「アポトーシス(細胞死)」の考え方ととても似ていますね。

話が逸れましたが、人は誕生とともに死に向かっていく

つまり「先天の精気」は減っていくので、日々の生活で食事を摂り、運動をし、「後天の精気」を体内に取り込み、「先天の精気」を補っていくのです。

こうして私たちは生きていくのですが、その途中で不摂生をしたらどうなるか?

食べすぎ、飲みすぎ、トランス脂肪酸摂取、ホルモン剤摂取、薬物、タバコ、夜更かし・・・・・

・後天の精気が取り込めない

・先天の精気が補えない

結果的に、先天の精気が減っていくわけで、生命力が減っていき、体調不良となり、病気となり、死が早まると考えるのが妥当でしょう。

今回のテーマの「冷え」はまさに、生命力が低下し、体調不良であることの証ですね。

東洋医学の考え方でもっとも重要な考え方である「陰陽」では、陰は形体を作り、陽は活動を作ると考えています。

つまり私たちの手足や内臓は陰からなっており、動かす、働きは陽が担っているということです。

もう少し深くまで考えると、

・陰=手足、骨、内臓、筋肉などの有形のもの=東洋医学でいう「血、水」

・陽=機能、働き、魂、悩みなどの無形のもの=東洋医学でいう「気、神、精」

生命力とはまさに、有形の陰ではなく、無形の陽であり、「気、神、精」を表します。

では陰はいらないのか!!!ということになってはいけません。

この世のすべては「混沌の気から生まれた」と古書には書いてありますし、宇宙はビックバンによって誕生したとか。

最初の卵子と精子もまた、あんなに小さな細胞が大きな人を作り上げるわけです。

すべてものすごいエネルギーだったのでしょう。

陰は陽から誕生します。

そのため、「カラダが冷える」ということはカラダの陽が不足しているということになるわけです。

妊娠したい人に限ったことではないですが、すべての人が、正しい気(陽)で満ち溢れていれば、肉体(陰)もまた健やかであるはずです。

みんなに気を注入し、カラダの芯が温まるように治療します!

そのための最善の方法を常に模索し、しっかり提供させていただきます!